高耐久
「超寿命」木の耐久力を活かす
木は、高耐久素材。よく乾燥させて用いれば、1300年を経て立派に建つ法隆寺の五重塔のように驚異的な耐久力を発揮します。通気や結露防止など様々な対策を実施することで末永く快適に暮らしていただける安心の住まいをお届けします。
湿気や熱をこもらせない、小屋裏の通気対策
2階天井と屋根の間にある小屋裏部分は、室内から伝わる湿気や熱が溜まりやすい場所です。この小屋裏を常に効率良く換気できるよう、棟には熱や湿気を外部へ排出する自然換気棟を設置。軒裏には軒下から棟へと空気が通り抜ける有孔板等の換気口を設け、万全の通気対策を施しています。
地面からの湿気を考慮、基礎防湿対策
床下からの湿気以外にも、家の耐久性を著しく損なう原因のひとつに、地面から来る湿気があります。基礎標準仕様であるベタ基礎は、鉄筋コンクリート板で床下全面を覆うので、地面から上がってくる湿気を防ぎ、シロアリの侵入も防ぎます。
床下の換気能力を高める、基礎パッキング工法
床下換気には、湿気を効率的に排出し、シロアリの繁殖や柱脚部の腐食を防止する『基礎パッキング工法』を採用しています。これは木造土台部分とコンクリート基礎の間にパッキンを入れて固定するもので、一般的な基礎切り欠き換気口に比べ、1.5~2倍の換気性能を発揮。基礎の強度性能を低下させる心配もありません。
防蟻対策
シロアリ対策、防腐防蟻処理
大切な住まいに長く快適に住んでいただけるよう、地面から1m以内の木材には防腐防蟻性の高い樹種、もしくは薬剤塗布を施しています。人の健康に悪影響を与えない薬剤を使用しているので安心です。 〈シロアリ10年保証〉
防水対策
サッシまわりの水密性が向上、2層防水構造
住宅において一番雨漏れしやすいのが、サッシ周辺です。ロイヤルハウスでは、水密性の高いサッシと防水透湿シートを使用し、さらにサッシ周辺部からの雨水侵入を防ぐため、防水テープを用いて高い水密施工を行います。
雨・風を通さず、湿気を逃す、透湿防水シート
台風や暴風雨により、万が一外壁から雨水が侵入しても、高機能な透湿防水シートを施工しているから安心。躯体まで雨水を通さない防水性、室内の余分な湿気を外へ逃がす透湿性を兼ね備えているので、結露を抑制し、壁体内の劣化を防ぎます。
屋根の防水効果UP、ゴムアスファルトルーフィング
屋根の下地には、従来のルーフィングを上回る防水性能・釘廻り水密シール性・耐水性を持つゴムアスファルトルーフィングを全面に貼り、防水効果を高めています。
高性能断熱材
居心地のいい快適な室内環境をつくるためには、室内の温度・湿度を良好に保つ必要があります。ロイヤルSSS構法では、壁と天井部分に断熱・保温・耐熱・防音性に優れた高性能グラスウールを採用。夏も冬も一年中過ごしやすい、快適な居住環境を実現します。※断熱材の厚みは地域によって異なります。
Low-E複層ガラスサッシ
一般地の断熱Low-E複層ガラスサッシは、2枚のガラスと空気層からなる3層構造による高い断熱性・気密性で、冷暖房効率もアップします。また、室内外の温度差による結露の発生を抑えます。
屋外側にはアルミ、室内側には熱が伝わりにくい樹脂を一体化した構造の断熱Low-E複層ガラスサッシで、優れた断熱性と防露性能を発揮します。
防虫・防腐・健康面
すべてに優れる理想の木材
土台にヒノキを使うといえば、かなりしっかりした家という印象があります。確かにヒノキは虫に強く腐りにくいのですが、防虫、防腐の面から考えますとヒバのほうがより効果の高いことがよく知られています。ヒバも同じヒノキ科の木で、香木と言われるほどすばらしい木です。
ヒノキチオールという成分を多く含み、そのヒノキチオールが木自身の健康を保ち、虫や湿気から守ります。ヒバの切り粉の中にシロアリを入れると死んでしまいます。しかし人体には無害なのです。毒性の強いシロアリ防虫剤は、シロアリだけでなく、益虫までも殺してしまい、人の健康にも強い影響をもたらします。めまいなどの症状を引き起こす場合もあります。
地中に染み込んだ毒液は、土壌や水質を汚す原因になります。つい最近まで使われていたシロアリ防虫剤のクロルデンは、7年から10年の効果をうたっていましたが、毒性が強いため使用禁止になってしまいました。
今は薬効期間が5年と短い別の薬品が替わって使われています。
米栂(べいつが)材など、本質的に湿気に弱く、シロアリに好んで食べられる木に薬品を注入したりして土台に用いるより、木本来の成分中に毒性のない防虫剤が含まれているヒバを使われることを是非お勧めします。
そこで当社では1階の床組み材料は
全て乾燥ベイヒバを用いています 。
長期の湿気に耐えるため船などにも使われた高耐久の樹種です。
カビや腐朽菌に対して高い抗菌性
ヒノキチオールとは、ヒノキ油やヒバ油などの中に存在する、芳香族系のアルコール成分です。
誤解されがちだが通常の日本のヒノキには、ほとんど含まれていません。では何故この名前?かというと最初に発見された木が台湾ヒノキだったからなのです。台湾ヒノキは日本のヒノキとは異なり、現在は自生数がかなり減少している樹木のためヒバが主体となっているという訳です。
このヒノキチオールは抗菌力が強く、育毛効果があることから頭髪用に用いられたり、森林浴効果もあるためシックハウス症候群などの緩和のために、ヒノキチオールを配合した、壁紙や塗料などの開発もされています。
ヒノキチオールの精油を薄めてルームミストにすると、乾燥した部屋の加湿とともに、風邪ウイルスなどの予防になるといわれます。ヒノキチオールは、カビや腐朽菌に対して特に活性が高いことと、合成薬に多い耐性菌ができにくいという特徴がある、まさに優れものの成分と言えます。